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即身仏とミイラの作り方の違いと歴史について比較解説!なぜ腐らない?

即身仏はミイラ宗教・ミイラ仏と呼ばれることがありますが、即身仏とミイラは全く別物です作り方もやり方も異なります。なぜ死体は腐らないのか、当記事では、よく勘違いされてしまう、即身仏とミイラの違いに加えて歴史背景も踏まえ解説します。

>>即身仏の知識・歴史・お寺まとめはこちら

目次

ミイラと即身仏はなぜ腐らない?

人間・動物は死亡すると腐りひどい臭いが発生し、虫がよったり腐敗していきます
しかしなぜ、ミイラ・即身仏は綺麗な身体のまま保存されているのか、不思議ですよね。
その答えは、内蔵を摘出しているか、内蔵が腐らないように事前準備をしている。ことです。
内蔵を摘出するか、しないかがミイラと即身仏の違いにも繋がりますので、解説していきます。

ミイラと即身仏の違いを比較

ミイラ即身仏
主な保存国エジプト中国・日本
保管方法装飾された棺 木箱
保管場所ピラミッド 墓地遺跡土中
内蔵が残っているかなしあり
なり方死者の遺体を長期保存する。生きたまま入定する。

ミイラと聞くとエジプトを思い浮かべる方が多いかと思います、即身仏は中国・日本に多く保存されています。
即身仏は分かりやすいようにミイラと表現され、ミイラと即身仏の見た目を比較するとどちらも綺麗に保存されていたりして、見分けがつかないかもしれません。
しかし、実は「ミイラ」と「即身仏」は大きな違いがあるのです。
その大きな違いは、ミイラ・即身仏のなり方(作り方)になります。

ミイラと即身仏の違い

ミイラ:死亡後に長期保存できるように、臓器を取り出すなどの加工を施す。
即身仏:生きたまま土中に埋まり、内臓は取り出さない。内蔵は腐らないように入定前に過酷な絶食を施します。

ミイラの作り方・歴史

ミイラ

ミイラは、死者を蘇生させるという神話的な力を持つと考えられ古代エジプトの王などは、長期保存ができるように腐食を防ぐために保存処理をしています。
人間の脳・内蔵などは水分を多く含んでおり、何も処理せずに保存していると腐り、臭いニオイがし虫などが湧いてしまいます。そのために、ミイラは死亡後に内蔵を取り出しています。
その作り方・手順は諸説ありますが、段々と判明しています。

ミイラの作り方手順
  1. 脳の摘出 鼻から機器を使い取り出す
  2. 内蔵を摘出 切開し胃・腸・肝臓などを取り出す
  3. 塩分を含む液体をなじませる
  4. 包帯を巻く

このように、ミイラは本人が亡くなってしまったあとに他人が遺体を長期保存できるような処理をするのが特徴です。

即身仏は臭い?

即身仏は臭いのか?特にトイレはどうしていたの?糞尿は入定し土の中でしていたのか、異臭がすごそうなど?
と気になる方も中にはいらっしゃるようです。
ミイラと即身仏の違いで述べたように、即身仏は体内の水分や食べ物を極限まで減らし、死亡後も内蔵が腐らないように五穀米を食べたり、断食をしたりしています。そのために、糞尿などもでない状態のために腐ったような腐臭は通常のミイラと比較して少ないと考えられます。
しかし、遺骨などから異臭が発生する可能性は考えられます。特に日本は湿気の多い国ですので、遺骨の含水量が高くなりカビが生えたりする可能性もあります。そのため、取り出した即身仏は乾燥し大切に保存することが必要です。

即身仏の作り方・歴史

即身仏

即神仏の歴史は空海が始まりと呼ばれており、仏教として日本にも伝わり、全国にも即神仏としてお寺に祀られています。詳しい即神仏の歴史については、下記で紹介しています。
>>即神仏の歴史

即身仏の作り方手順
  1. 厳しい山修行
  2. 木のみなどの食事のみに制限
  3. 断食し身体・内臓の水分を抜く
  4. お経を唱え、土中に入定

即身仏はミイラと異なり、生きた生身の人間が命を落とした後に腐食せずに長期保存されるように、断食による絶食・水分を徹底的に抜きます。
このミイラと即身仏の違いについては、近年に判明しました。即神仏の解体は許されることでなく、誰もが内蔵が残ったまま絶命していると思っていませんでした。科学の力や過去の歴史書物から即身仏の作り方手順が判明したのです。


まとめ

ミイラと即身仏の見た目は似ていますが、作り方(手順)に大きな違いがありました。
ミイラは死後に防腐処理をしており、即身仏は自らの判断により厳しい修行・断食を行い長期にも身体が残るように生きている段階で用意しています。
現在、日本では即身仏になることは禁止されています。

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